miho z krakowa

Co słychać w Krakowie? Tańczysz? A co tam w kraju kwitnącej wiśni? えー、どうしてるの?まだ踊ってるの?クラクフ?よく飽きないね。 - Tak, jestem z Krakowa. Nie nudzę się.... :)

środa, lutego 08, 2006

ウッジ Łódź

ちょっと先日踊ってきたウッジのことを。
ウッジというのは、産業革命後に大資本家によって作られた繊維工業の町だったところ。町中に大規模な煉瓦造の工場が広がる。でも、その多くは閉鎖されて、今は廃墟。そんな工場の横には普通、かつての資本家のお屋敷があるんだけど、そのコントラストがすごい。ただ、それらの100年以上前に建てられた立派な建物と、戦後の社会主義時代に建てられたみすぼらしい高層アパートが隣り合っているのの方が、もっとすごいコントラストかな。
わたしがパフォーマンスをしたManhattanギャラリーは、そんな1970年代の高層アパートの地下1ー地上2階の部分にあった。古い立派な建物が並ぶ中心街の大通りから入ってすぐなのに、何ともかっこわるい。でも、Manhattanギャラリー自体は長年とてもいい活動をしているところで、呼んでもらったことはとてもうれしかった。初めての人は絶対わからないような場所にあるのに、大変な人が来て、むしろそれがマイナスだったぐらい。そんなに多くの人を入れられる状況じゃなかったから。そのせいもあり、12月のクラクフ公演ほどではなかったけど、まあまあでした。

今回もワルシャワから呼んだバイオリンのパトリックとのデュエット。この子はとってもよい子。ポジティブなエネルギーの人。背が高すぎて、抱きしめるとこっちの背骨が反り返って苦しいのが、たまにきず。


宿舎の階段室に掃除具入れとして見捨てられている、かわいそうな19世紀のタンスのために、深夜、演奏するパトリック。(私たちしか宿泊者がいなかった(ように思われた)ので、かなり騒いでいました。ー>翌日、階下の違う出口から出てくる客を見て、恐縮!)



泊めていただいたところの写真。高級ホテルに見えますが、これがかつての大資本家の邸宅跡。この部分は何と馬小屋!中は素っ気もない学生寮並みのお部屋でした。外側だけでも保存されていてよかった。窓から広い庭園(雪の下)も見え、向かい側に建物はなく、誰か素敵なホテルの改築しないのかなあと。でも、そうしたら、わたしは泊まらせてもらえそうにないな。


この邸宅の西側はどこまでも続く工場跡。全然使われていない廃墟も多いけど、この建物は、一応いくつもの小さな工場や会社に賃貸され使われているようでした。向かい側には、かつての労働者用の建物が延々と続く。とにかく、プライベートの専属消防署の立派な建物が残っているぐらい大規模です。



こう書いてくると、何かとても暗い町みたいだけど、町は再生に向けて動いているというのも強く感じた。ワルシャワとの高速鉄道(実現すれば45分)と国際空港建設で、首都の兄弟都市としての機能を備えようとしているとか。かつての繊維工場関連で人口が多いし、工場跡を中心とした遺産があんなに残っているから、うまくいけばあり得る話。それにこの町は、国立映画大学で有名。カメライメージという撮影家に焦点を置いた国際映画祭もある。映画祭に来たデヴィッド・リンチはこの町を見て気に入り、大きな工場跡の一つを買い取った。今、総合芸術センターに改築する計画が進んでいる。(いや、わたしだって、そんな資本があれば買いたくなる物件がごろごろ寝ている。)

もしお時間があったら、ビデオ屋でアンジェイ・ワイダ監督の名作「約束の地」というのを探して見てみてください。このウッジそのものが主人公のような映画です。

Etykiety: